服は手軽に買える時代。

でも、自分の手で作ったり、刺繍や柄を取り入れてアレンジしたり――

そんな時間は、心をときめかせてくれる特別な楽しさがあります。

ニューヨークで暮らしていたときに感じたのは、

「体型にとらわれず、自分を魅せるためにファッションを楽しむ」という価値観でした。

そのインスピレーションをもとに、海外の自由で個性的なデザインをベースにしながら、

日本人の体型にも合うように工夫した型紙やレシピをご用意しています。

ボヘミアンやエスニックテイスト、刺繍や柄を取り入れたデザインなど、

「自分が好き」と思える、ときめく服をつくってもらえたらうれしいです。

そして、新しい服を作ることと同じくらい大切にしているのが、リメイク。

持っている服を繕ったり、刺繍で彩ったりすることで、

服はもっと愛おしく、世界にひとつだけの存在へと生まれ変わります。

新品をつくる楽しさと、リメイクで長く大切に着る喜び。

その両方を、このショップでお届けしていきます。

   

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数年前、ニューヨークで暮らしていたときのこと。

街を歩いていると、見知らぬ人から「あなたの服、素敵ね」と声をかけられることがありました。

はじめは照れくさくて小さな声で「ありがとう」と返すだけ。

でもそれが日常になり、やがて私も「素敵!」と声をかけるようになると、

誰もが自然に「ありがとう」と受け止めてくれることに気づきました。

その経験をきっかけに、少しずつ自分を好きになり、

ファッションや「好きなこと」に自信を持てるようになりました。

“自分の好き”を表現することは、おかしなことでも恥ずかしいことでもなく、

とても素敵なこと。完璧じゃなくても、苦手な部分があっても、

「それも自分だ」と認められたら、きっと世界はもっとやさしくあたたかくなる。

   

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クリエイター Akira

神奈川県横須賀市出身。文化服装学院卒業後に渡米し、ニューヨークでアートとジュエリーを学ぶ。帰国後は、絵本のような独自の世界観を表現するつけ襟とアクセサリーブランドを立ち上げ、デザイン・製作の傍ら衣装製作など幅広く活動。

2020年に難病・SLEを発症。

その経験をきっかけに、「人生は一度きり。好きなことを後悔なくやりきりたい」という想いが強くなる。病気や障がいがあっても、ものづくりは誰もが楽しめること、自分らしく夢を叶えられることを、自身の体験を通して伝えている。

現在は、デザイン・製作活動と並行して、リメイクのワークショップ講師としても活動中。服づくりやリメイクを通して「好きなことを楽しむ力」や「自分らしく生きる喜び」を届けている。